このルートが向いている方
優れたエンジニアの多くは、現場で技術を身につけてきました。次のポジションとの間を隔てているのが「学位」という条件だけなら、この道はまさにあなたのためのものです。
インフラ・サポート
サービスデスクアナリスト、ITサポート技術者、システム管理者、ネットワークエンジニア、クラウドエンジニア、ITマネージャー。
セキュリティ
SOCアナリスト、セキュリティエンジニア、ペネトレーションテスター、情報セキュリティ責任者、GRCアナリスト、インシデントレスポンダー。
データ・開発
ソフトウェア開発者、データベース管理者、データアナリスト、BI(ビジネスインテリジェンス)開発者、DevOpsエンジニア。
技術スキルが単位になりやすい理由
IT分野は、業界自体が公開された基準でスキルを試験している、数少ない分野の一つです。CompTIA Security+、Cisco CCNA、Microsoft Azure、AWSなどの資格には明確な試験範囲があり、審査担当者はそれを科目の学習成果と照らし合わせられます。アメリカでは、米国教育協議会(American Council on Education、ACE)が多くのIT資格について単位の推奨を公表していて、それをどう活用するかは各大学が判断します。
日々の仕事からも、裏付け資料が生まれます。変更管理の記録、ネットワーク構成図、スクリプト、インシデント報告書、コードリポジトリ。どれもあなたの実力を示してくれます。
よくある科目との対応
| あなたの経験 | 対応しやすい科目 |
|---|---|
| ユーザー、端末、アカウントのサポート | IT基礎、オペレーティングシステム |
| ネットワークの構築・保守 | コンピュータネットワーク、ネットワークセキュリティ |
| 脅威の監視、インシデント対応 | セキュリティオペレーション、デジタルフォレンジック |
| スクリプトやアプリケーションの開発 | プログラミング、ソフトウェア開発 |
| データベースとレポートの管理 | データベースシステム、データ分析 |
| ITプロジェクトやサービスチームのリード | ITプロジェクトマネジメント、ITサービスマネジメント |
学位レベルの選び方
準学士号・ファウンデーション
イギリスのコンピューティング分野のファウンデーション・ディグリー(FdSc)、アメリカの情報技術の応用科学準学士(AAS)、オーストラリアの情報技術の準学士号は、コンパクトに始められる入り口です。
学士号
イギリスならコンピューティングやサイバーセキュリティのBSc (Hons)、アメリカなら情報技術やサイバーセキュリティのBS、オーストラリアなら情報技術学士(Bachelor of Information Technology)が候補になります。
修士号
サイバーセキュリティのMSc、データサイエンスのMSc、情報システムのMSに加え、オーストラリアの情報技術修士やサイバーセキュリティ修士などがあります。学士号を持たない経験豊富なプロフェッショナルを受け入れる修士プログラムもあります。
博士号
PhDに加え、アメリカの大学には、上級の実務家向けに設計された情報技術博士(DIT)やサイバーセキュリティのDScといった専門職博士もあります。
審査担当者を納得させる裏付け資料
- 受験日と認証コードが記載された、資格の公式な取得記録
- 機密を取り除いた業務サンプル(構成図、運用手順書、スクリプト、コードなど。顧客データは削除)
- 問題へのアプローチがわかる個人のリポジトリや、検証環境での取り組みをまとめたレポート
- 管理していたシステム、ツール、環境が記載された職務記述書
- 上司による技術面の推薦状(推薦状作成ツールなら数分で下書きできます)
今の裏付け資料がどこまでそろっているか気になりますか? 単位認定の準備度診断で、まず力を入れるべきポイントがわかります。
卒業生が進む職種
学位があれば、セキュリティアーキテクト、クラウドアーキテクト、ITマネージャー、データエンジニア、情報セキュリティ部門長といった職で、人事の書類選考を通過しやすくなります。コンサルティング、公共部門のIT職、海外での仕事に応募するときも強みになります。こうした場面では、正式に認められた学位がいっそう重視されることが多いからです。