ビジネスの経験が単位になりやすい理由
経営学の学位は、マネージャーが毎週こなしている仕事、つまり計画を立て、人を率い、お金を管理し、顧客を獲得することを軸に組み立てられています。仕事と学ぶ内容がこれほど重なるからこそ、経営・マネジメントは、これまでの学びが単位として認められやすい代表的な分野です。
審査担当者は各科目の学習成果を読み、あなたがそれをすでに身につけている裏付けを探します。部署の予算を組んだ、従業員の苦情に対応した、マーケティング計画を書いた。そんな経験があれば、まさにその裏付けをお持ちです。対応づけが認められた科目は履修せずに済むため、学費も時間も節約できます。
評価されやすい職種
単位は肩書きよりも、担ってきた責任に応じて認められます。次のような職種では、充実した裏付け資料がそろいやすい傾向があります。
- ゼネラルマネジメント:オペレーションマネージャー、支店長、店長、オフィスマネージャー、中小企業の経営者
- 人材・人事:人事アドバイザー、HRビジネスパートナー、採用マネージャー、人材開発リーダー
- マーケティング・営業:マーケティング担当、ブランドマネージャー、デジタルマーケティングマネージャー、アカウントディレクター、営業マネージャー
- 財務:財務マネージャー、管理会計担当、債権管理担当、給与計算マネージャー
- プロジェクト:プロジェクトマネージャー、プログラムマネージャー、PMOアナリスト、チェンジマネージャー
自分で会社を経営してきた経験も対象です。事業計画書、管理会計の資料、仕入先との契約書は、説得力のある裏付け資料になります。
仕事の経験とカリキュラムが重なるところ
経営学の単位認定で成果を上げたポートフォリオには、次のような組み合わせがくり返し登場します。
| これまでの経験 | 対応づけられやすい科目 |
|---|---|
| チームを率い、メンバーを育ててきた | リーダーシップ、組織行動論、人材マネジメント |
| スタッフの採用・評価・サポートを担当した | 人的資源管理、労使関係 |
| キャンペーンを企画・運営した | マーケティング原論、デジタルマーケティング、消費者行動論 |
| 予算や業績予測を任されていた | 管理会計、マネージャーのための財務 |
| プロジェクトを期限どおりに完遂した | プロジェクトマネジメント、変革のマネジメント |
| 業務プロセスやサービスを改善した | オペレーションマネジメント、品質管理 |
学士から博士までの学位
学位の名称は国によって異なりますが、どの学位も各国の資格枠組みの中で明確なレベルに位置づけられています。見慣れない名称は学位名称ガイドで確認できます。
| レベル | イギリス | アメリカ | オーストラリア |
|---|---|---|---|
| 準学士号 | ビジネスのファウンデーション・ディグリー(FdA) | ビジネスの準学士(Associate of Science、AS) | ビジネスの準学士号(Associate Degree) |
| 学士号 | 経営学のBA・BSc (Hons)、1年制のトップアップ学位 | 経営学士(BBA)、経営学のBS | ビジネス学士(Bachelor of Business)、商学士(Bachelor of Commerce) |
| 修士号 | MBA、マネジメントのMSc、人的資源管理のMA | MBA、マネジメントのMS、人的資源のMS | MBA、マネジメント修士(Master of Management)、マネジメントの大学院修了証(Graduate Certificate) |
| 博士号 | DBA(経営学博士)、PhD | DBA、マネジメントのPhD | DBA、PhD |
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裏付け資料のまとめ方
- これまでの職務ごとに、在籍期間、チームの人数、管理していた予算を書き出します。
- 報告書、取締役会の資料、キャンペーンの成果などのサンプルを、機密情報を除いたうえで集めます。
- CIPD、CIM、ACCA、PMIなどの資格証明書に加え、社内のリーダーシップ研修の修了証も添えます。
- 上司や取引先に、あなたの職責を証明してもらいます。推薦状作成ツールを使えば、相手が確認して署名するだけのわかりやすい下書きを用意できます。
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経営学の学位で広がるキャリア
学位があれば、求人で「大卒以上」が条件とされるポジションへの昇進の道が開けることがよくあります。シニアマネージャー、部門長、人事部長、マーケティング責任者といったポジションです。MBAはゼネラルマネジメントやコンサルティングへの転身を後押しし、DBAは、職場で直面する課題を自ら研究し、その成果を発信したい経営層に向いています。